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新垣隆さんの『音楽という<真実>』を読みました!

<今年読んだ本 57>
『音楽という<真実>』新垣隆/小学館
佐村河内守さんのゴーストライターだった新垣隆さんが、ご自身の半生と、佐村河内騒動の顛末を語った本です!
新垣さんの生い立ちや青春時代の音楽との関わりなど、ご本人の半生についての内容が半分ぐらいで、残りの半分が佐村河内騒動の話です。

感想:すごい面白かったです!
本書を読んで改めて知りましたが、新垣さんは本当にクラシックの作曲家の王道という感じでアカデミックに音楽を学んだ方なんですね。「あるテーマが与えられたら、そこから作曲をするのは、技術的な問題」とか、音楽理論完璧なんですね。
新垣さんがテレビに引っ張りだこなのは、今までクラシックの作曲家でバラエティ番組に出る人は青島広志先生ぐらいしかいなくて、でも青島先生は芸達者すぎてイジっても醍醐味が少なかったところに、いかにもイジられ慣れてなくてイジり甲斐のある新垣さんが登場して、好き放題いじれる上に、本業のクラシック音楽の解説がわかりやすいからではないでしょうか。

新垣隆さんの視点で語られる佐村河内騒動は、佐村河内さんのことを結構こっぴどくこき下ろしていて、優しそうな新垣さんも毒を吐くときは吐くんだなあと、面白く読みました。
新垣さんは、どちらかといえば佐村河内さんに搾取されていた側だとはいえ、佐村河内さんの耳が聞こえないというインチキに加担して騒動を大きくした責任があるので、メディアに出る際は、もっと「まだ反省してます」感を出すべきだと思いました。

あと、新垣さんは、小中学校時代に、いじめられたことは無かったんですって。全校集会でピアノを弾いたりとか、イケてる層に属していたそうです。なんか悔しいです。

それと、阿久比町立図書館に、佐村河内守『交響曲第一番 HIROSHIMA』のCDがあったので借りて聴いてみたら、いい感じの曲でした。