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『司馬遼太郎対談集 九つの問答』を読みました!

<今年読んだ本>
司馬遼太郎対談集 九つの問答』司馬遼太郎他/朝日新聞社
90年代の「週刊朝日」などに掲載された、司馬遼太郎先生と文化人の方々による対談集です!
司馬先生の対談相手はすごい智の巨人みたいな方々のようですが、わたくしは米朝師匠しか存じませんでした。不勉強ですまん。

対談集 九つの問答対談集 九つの問答
司馬遼太郎 中村喜和 リービ英雄 井筒俊彦 アレックス・カー

朝日新聞社 1997-07
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感想:それぞれの対談の話の内容が奥深くて難しすぎて、わたしには内容はさっぱり分かんなかったけど、なんか面白かったです!
言うまでもないことですが、司馬先生の、どんなジャンルの専門家とも深い話ができる博識さは物凄いです。そりゃ文化勲章ももらうわー。このぐらい頭がよくないと文化勲章もらえないのかなー。道は険しいです。
司馬遼太郎先生の著作を読むと、読後はなんだか頭がよくなったような気分になります。難しさで脳がシャッフルされる感じです。実際に数ナノメートルぐらいは頭良くなると思う。語彙とか。
各対談の扉ページに載ってる写真は、タバコ吸ってる率が高いです。ヘビースモーカーだったんですね。


各対談について

  • 井筒俊彦言語学者、哲学者):イスラームとかアラビア語の話。井筒先生は言語学の勉強が好きで、数か月勉強したらだいたい読めるようになるそうです。「古典派すべてその国の言葉で読む」という方だそうです。すごすぎやん
  • 中村喜和(ロシア研究者):ロシアやタタールの話。ロシアを「ロシアとは何か」みたいな概念的なものとして捉えて論じてる感じでした。よくわかんねー
  • アレックス・カー(東洋文化研究者、古美術商):京都とか神道の話。天満宮の社務所をリフォームした家に住んでおられたそうです。クールだ!
  • リービ秀雄(作家):リービさんの生い立ちやルーツや、万葉集とかの話。難しい固有名詞が山ほど出てきます。博覧強記すぎるやん
  • 桂米朝(落語家):江戸と上方の話。唯一親しみやすい内容でした。ほっとした…
  • 辻井喬(経営者、詩人、作家):京都の話。祇園などのでした。京都行きたい
  • 林屋辰三郎(日本史学者):京都の話。京都のお寺に行きたい
  • 佐原真(考古学者):日本人の源流の話。弥生時代の人は、馬や牛よりも、イヌをたくさん食べていたそうです。おどろきました。犬は一度食べてみたい
  • 田中直毅(経済評論家):明治維新前後などの話。明治維新のころに活躍した人々みたいな人が、今の日本に必要だと思った